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Nhóm động từ đồng nghĩa biểu thị hoạt động nói năng trong tiếng nhật (đối chiếu với tiếng việt) luận văn ths ngôn ngữ và văn hoá nước ngoài 602202

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ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI TRƯỜNG ĐẠI HỌC NGOẠI NGỮ KHOA SAU ĐẠI HỌC TRỊNH THỊ NGỌC TRINH 日本語における「言う・話す・しゃべる・語る・述べる」類 義語動詞 - ベトナム語との対照 - NHÓM ĐỘNG TỪ ĐỒNG NGHĨA BIỂU THỊ HOẠT ĐỘNG NÓI N

Trang 1

ハノイ国家大学 外国語大学 大学院

チン ティ ゴック チン

日本語における「言う・話す・しゃべる・語る・述べる」類

義語動詞

- ベトナム語との対照 NHÓM ĐỘNG TỪ ĐỒNG NGHĨA BIỂU THỊ HOẠT ĐỘNG NÓI NĂNG

TRONG TIẾNG NHẬT (ĐỐI CHIẾU VỚI TIẾNG VIỆT)

修士論文

専攻科目:日本語学

コード : 60.22.02.09

ハノイ-2017 年

Trang 2

ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI TRƯỜNG ĐẠI HỌC NGOẠI NGỮ

KHOA SAU ĐẠI HỌC

TRỊNH THỊ NGỌC TRINH

日本語における「言う・話す・しゃべる・語る・述べる」類

義語動詞

- ベトナム語との対照 NHÓM ĐỘNG TỪ ĐỒNG NGHĨA BIỂU THỊ HOẠT ĐỘNG NÓI NĂNG

TRONG TIẾNG NHẬT (ĐỐI CHIẾU VỚI TIẾNG VIỆT) LUẬN VĂN THẠC SĨ

Chuyên ngành : Ngôn ngữ Nhật Bản

Mã số : 60.22.02.09 Người hướng dẫn : PGS.TS Nguyễn Thị Bích Hà

Trang 3

保証書

私はTrịnh Thị Ngọc Trinhで、大学院学科の院生です。私の修士課程論文は日本語における「言う・話す・しゃべる・語る・述べる」類義語動詞をテーマとして作成しました。指導教師の教えるを元に、自分で論文を書くのを保証いたします。他の論文からコピーしないことにしまた。

ハノイ-2017 年

チン ティ ゴック チン

Trang 4

謝辞

本論文の作成にあたり、終始適切な助言を賜り、また丁寧に指導して下さっ たグエン ティ ビック ハー先生に感謝の意を表します。

調査にあたり、ハノイの貿易大学・ダナン外国語大学・タンロン大学の多くの方々か らご協力を頂きました。そして、アンケートに回答して下さった皆様には,感謝の念にたえません。本当にありがとうございました。

最後になりましたが、家族をはじめ、先輩達、友達には精神的にも支えられました。心より感謝いたします。

Trang 5

の類義語動詞の翻訳力についての調査の結果を分析した。

Trang 6

目次

保証書 i

謝辞 ii

論文の概略 iii

目次 iv

序論 1

1.研究の背景 1

2.先行研究 1

3.研究の目的 2

4.研究の対象、範囲 2

5.研究方法 3

6.論文の構成 4

本論 第1 章 類義語の概要 1.1 類義語 5

1.1.1 類義語の定義 5

1.1.2 類義語分類 6

1.1.2.1 意味の側面 6

1.1.2.2 語感の側面 8

1.1.2.3 品詞の側面 9

1.1.3 「類義語」・「同義語」・「同位語(上位語・下位語)」の分別 10

1.2 ベトナム語における類義語 11

1.3 類義語動詞 12

1.4 「言う」「話す」「語る」「しゃべる」「述べる」という類義語動詞の意 味の考察 14

1.4.1 「言う」 17

Trang 7

1.4.3 「語る」 17

1.4.4 「しゃべる」 17

1.4.5 「述べる」 18

1.4.6 「言う」「話す」「語る」「しゃべる」「述べる」の意味の共通性、 相違性 18

1.5 ベトナム語における発言行為を表す語 19

1.6 日本語で発言行為を表す言葉の意味のベトナム語との対照 20

1.7 まとめ 21

第2章 日本語小説及びベトナム語訳本における類義語動詞「言う、「話す」、「語る」、 「しゃべる」、「述べる」の表現の考察 2.1 考察の概要 23

2.1.1 考察の目的 23

2.1.2 考察対象及び範囲 23

2.1.3 考察方法 24

2.2 考察結果 25

2.2.1 日本語小説に表れた類義語動詞「言う」、「話す」、「語る」、「しゃ べる」、「述べる」の使用頻度 25

2.2.2 「言う」ほかの5類義語動詞の共通点と相違点 26

2.2.3 類義語動詞「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」 のベトナム語訳語 29

2.3 まとめ 49

3 章 日本語の類義語動詞教育における指導の提案 3.1 アンケート調査の概要 51

3.1.1 調査目的 51

3.1.2 調査方法 51

3.1.3 調査対象及び範囲 52

Trang 8

3.1.4 調査の内容 52

3.2 調査結果と分析 53

3.2.1 類義語動詞に関する使用頻度と習得状況 53

3.2.2 文脈による類義語動詞「言う」ほかの表現に関する翻訳状況 56

3.2.3 小結論 62

3.3 日本語の類義語動詞教育における指導の提案 63

3.3.1 日本語の類義語動詞の指導法 63

3.3.2 選ぶ問題を使用する指導法 65

3.4 まとめ 68

結論 69

参考文献 71

付録 .I

付録1 アンケート用紙 I

付録2「言う」「話す」「しゃべる」の越訳語総合 V

付録3 『キッドナップ・ツア』の考察 VIII

付録4 『陽だまりの彼女』の考察 XXI

Trang 9

序論

1.研究の背景

外国語教育は世界中で重視されている。ベトナムも例外ではない。その目的はコミュニケーション能力の育成にある。近年、ベトナムでは急速に日本語教育が進んでいる。国際交流基金の調査(2013 年)によると、ベトナムにおける日本語学習者は 4 万 6,762 人である。これはベトナムと日本との経済・文化交流の進展と日越友好関係の深まりを反映している。

ベトナムの日本語教育は文法力ではなく豊富な語彙力を重視する。会話や通訳の場面で適切な語を選び、使いこなすのは容易ではない。多くの類義語の意味を正しく把握し、場面によって使い分けるのは外国人には難しい。特に「言う・話す・語る・しゃべる・述べる」の使い分けは難しい。しかし、これに関わる研究はこれまで目にしたことが無い。そのため、本論文では、これらの語の意味と使用場面について考察する。

2.先行研究

日本語の類義語に関する研究は、数多くある。以下はその一部である。

森田芳夫(1982)は韓国の誠信女子大学の 2・3 年生の作文から類義語の誤用例を挙げ、『基礎日本語辞典』(角川書店)と『ことばの意味』(平凡社)を参照してそれぞれの語の意味の違いを説明している。

孟信和(1986)は韓国外国語大学日本語学科 2 年生の作文から 10 組の類義語誤用例を取り上げ、5 種の辞書を参照してその意味を述べる。次に、動詞の辞書的意味が具体的な使用場面でどんな意味の違いを表すか、文学作品を例に挙げて考察している。

河室兼一郎(2003)は二年制大学の日本語専攻 2 年生の作文から動詞の誤用例を抜き出し、誤用の原因を(1)母語の転移、(2)語の選択間違い、(3)その他、の三種に分けた。これにより、類義語動詞の意味の違いと使用場面の違いを説明した。

呉守鎮(2015)は『漢字マスターvol.3 2 級漢字 1000』から類義語と判断される動詞を抜き出し、これらが『日本語基本動詞用法辞典』、『基礎日本語辞典』、

Trang 10

『ことばの意味』など 9 冊の辞典類で類義語に分類されていることを確認したのち、10 組の類義語動詞を選び出した。次に、例文に基づいてそれぞれの意味の共通点・相違点を明らかにした。

各先行研究者が誤用例を通して分析したいくつかの類義語動詞は以下の通りである。

「なる・できる」

孟信和

(1986)

「降りる・降ろす・下がる・下げる・降る」、「通じる・通う・通る・通す」、「生じる・出来る・生まれる・起こる」、「過ぎる・経つ」「決める・定める」

河室兼一郎

(2003)

「生きる・住む・暮らす」、「知る・分かる」、「思う・考える」、「当たる・合う」、「聞く・問う」、「探す・調べる」 呉守鎮

(2015)

「触る・触れる」「余る・残る」「乾かす・干す」「つかむ・握る」「選ぶ・決める・定める」「集める・そろえる・まとめる」

「言う・話す・しゃべる・述べる・語る」「願う・望む」

3.研究の目的

ベトナム人の日本語学習者が使用する類義語動詞「言う・話す・語る・しゃべる・述べる」の意味に関わる調査はまだない。そこで、これらの動詞を翻訳する際、ベトナム人がどのような場面で使用するか、また、どのような意味で使用するか調べ、何故誤用するのかを明らかにする。その結果を指導の参考にする。 4.研究の対象、範囲

日本語における類義語・「言う」、「話す」、「しゃべる」、「述べる」、「語る」 という類義語動詞を巡る問題点を探るのは、翻訳能力を身につけるためであるが、それ

Trang 11

だけにとどまらず、それらの動詞の日本語小説における使用例、及びベトナム語の訳本 におけるその訳出例について調べる。

6. Trần Trọng Đức dịch (từ nguyên bản tiếng Nhật) (2011)Một lít nước mắt - Kito Aya, NXB Văn hóa Văn nghệ Tp Hồ Chí Minh

また、ベトナム人日本語学習者の「言う」「話す」「しゃべる」「述べる」

「語る」という類義語動詞の翻訳に関する調査では、ベトナム人大学生・日本語専攻中級学習者を対象に、調査を行う。

5.研究方法

「語る」、「しゃべる」、「述べる」という類義語動詞の意味を考察する。「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」という類義語動詞の出現箇所、出現数、使用場面、意味内容などについて調べる。

語学習者を対象とするアンケートを取り、類義語の知識や「言う」、「話す」、

「語る」、「しゃべる」、「述べる」という類義語動詞の意味と通訳の実際に関して調査する。アンケートにはベトナム人学習者の上記類義語の習得状況を明らかにするための質問とその忚答を含む。

こうした調査と考察から得られたデータに基づいて統計表と図表を作成し、分析する。

Trang 12

ここでは、「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」という類義語動詞の意味の概要を述べ、考察の結果を分析する。

本章では、調査の概要を述べ、調査の結果を基に分析する。最後に日本語教育への類義語動詞の指導に関して提案する。

結論では、研究のまとめ、及び今後の課題について述べる。

最後に考察文献、謝辞、付録を記す。

Trang 13

本論

第 1 章

類義語の概要 1.1 類義語

現代共通語における類義語について、まず概観する。日本語について、類義語を真正面に取り上げた日本の研究者による研究は多い。これらの研究に依拠して類義語の定義、特色などなどについて述べる。

1.1.1 類義語の定義

「類義語」については様々な定義がなされてきた。ここでは、そのうちの代表的な定義について述べる。

「推量」と「推測」、「延焼」と「類焼」、「衣服」と「着物」、「腹」と「おなか」、「である」と「だ」および「です」である。」

教科研東京国語部会・言語教育研究サークルの『語彙教育』(1964)によれば、

「意味が同じであるか、よく似ている卖語を「類義語」という。「机」と「テーブル」、「明日」と「あした」、「本」と「書物」、「うしなう」と「なくす」、

「わらう」と「ほほえむ」など」が類義語である。

卖語がいくつかの意味をもっているとき(多義語であるとき)、ある意味ではあるの卖語になり、他の意味では別の卖語になる。その場合はそれぞれが類義語になる。例えば、「新鮮」は、「新鮮な果物が大盛りの皿」というときや、「新鮮な花々を産地から直送致します。」というときには「新しい」の意味となり、

「新鮮な山の気」というときには「きれいな」と類義語である。

Trang 14

岩佐靖夫(2011)は「《類義語》を意義素論的に定義すれば、《一組の語が同じ意味特徴を共通して持っている場合、それらは類義語である》ということになる。」と定義している。

以上の定義から、本論では類義語を次のようなに定義する。

『日本語大辞典 第二版』(「講談社」1995)による、類義語の定義とは同じ言語中で、音が違うが、意味の近い言葉のことである。

また、これからこの定義に基づいて類義語を確定する。

1.1.2 類義語分類

類義語を考えるにあたって、「この語とあの語は同じだ」とか「違う」とかいっても、いろいろな側面がある。したがって、類義語分類には様々な方法がある。以下は意味、語感、品詞などに基づいて、類義語分類を行う。

1.1.2.1 意味の側面

意味の側面から考えると、類義語は4グループを分けられる。

・グループ 1:意味の重なり合いがある言葉。

このグループの語の特色は、知的・概念的な意味が重なり合っているが、語の微妙なニュアンズが違うことである。

一日を「日が出ている時間帯」と「日が沈んでいる時間帯」とに 2 分し、前者を「昼」、後者を「夜」としたものである。

一これに対して、「晩」は「朝・昼・晩」という言葉にみられるように、

「朝」や「昼」と対比して用いられる言葉である。

Trang 15

一日の内で、「人間が通常、活動する時間帯」と「人間が通常、活動しない時間帯」の 2 分したときに、前者のみに着目し、それを3つに分けた時の最も遅い時間帯を「晩」と言う。

「夜食」と「晩飯」とでニュアンスが異なってくるのは、上記のように「夜」と「晩」との間に意味の違いが存在するからである。

例えば、「美しい女性」と「きれいな女性」というと、両者の間には意味の差は無いように感じられるかもしれないが、「美しい床」と「きれいな床」というと、両者の間に存在する意味の差が浮き彫りになってくる。

一「美しい」というのが「美的に優れている」ことを指す語であるのに対し、

「きれい」というのは「清潔感があり、それによって美的にも優れている」ことを表す語であるからである。

あるいは、「のぼる」と「あがる」は空間的な上昇という点を表す言葉である。

「のぼる」のほうが上方への移動の過程自体に重点があるのに対して、「あがる」は移動の結果、位置が高くなったという変化に中心がおかれている。ただし、

代替が可能な 2 つ語のある場合がある。例えば、「階段をあがって 2 階に行く」と「階段をのぼって 2 階に行く」とがほとんど同様に使われる場合である。

・グループ 4:意味の近い言葉。

Trang 17

・グループ C:改まった感じ

例えば、「定める」と「決める」、「ゆだねる」と「任せる」、「直ちに」と「すぐに」、「書簡」と「手紙」、「昨年」と「去年」、「明後日」と「あさって」である。

・グループ D:優雅な感じ

例えば、「目」と「まなこ」、「どこ」と「いずこ」、「集まり」と「つどい」、「歩く」と「あゆむ」である。

・グループ E:悪いことばという感じ

例えば、「めし」と「ご飯」、「食う」と「食べる」、「うまい」と「おいしい」である。

・グループ G:いやしめる感じ

例えば、「野郎」と「男」、「尼」と「女」、「ぼさぐ」と「言う」、「くだばる」と「死ぬ」である。

Trang 18

「せっかく:わざわざ」、「わざわざ:わざと」

動詞

「あがる:のぼる」、「いかる:おこる」、「おどかす:おどす:おびやかす」、「訪れる:訪ねる」、「浮かぶ:浮く」、「下りる:下る」、「語る:話す」、「苦しむ:悩む」、「過ぎる:経つ」、「近付く:近寄る」

1.1.3 「類義語」・「同義語」・「同位語(上位語・下位語)」の分別

「類義語」と「同義語」の語が完全に同じものを指し、しかも使用者が、全くそ

の 2 つの語の違いを意識しないとすれば、その 2 つの語が共存する理由があるか。 例えば、「あの男は誰だ。」と「あの男性は誰だ。」は、ニュアンスが違うかもしれないが、それほど違いはない。ところが、「男を作ったのが間違いだ。」の文では「男」が「愛人」というような意味になり、この文は、「愛人を作ったのが間違いだ。」という意味になる。だが、「男性を作ったのが間違いだ。」の文では、この「男性」にそのような意味がないので、この文自体が意味をなさない。 このように、ある文脈では同じものを指示する 2 つの語が、ほかの文脈では必ずしも同じものを指示しないことがよくある。そこで、2 つ以上の異なる形の文章の存在価値を考えると、一見、同じものを指示しているような場合でも、どこかに微妙な違いがあるはずだということから、厳密な意味では、「同義語」ではなく「類義語」と考えられる。

たとえば、「森」と「林」では、「木が多数生えているところ」という意味では重なっているが、「林」は「森」より「まばら」の語感がある。このような語を類義語という。

「不確か」と「あいまい」は、辞書では「物事が確かでなく、はっきりしないさま」となるが、類義語として以下の場合がある。

[例文 1] 〇そういう不確かな情報では判断できない。

Trang 19

「野菜」「魚」は同位語と言われる。秋元美晴(2002)によると、下位語は上位語に包み込まれているが、このような関係を包摂関係という。包摂関係は次のようにその関係を広げることができる。

肉 果菜 人参 練馬大根

食物 野菜 根菜 大根 桜島大根

魚 葉菜 ゴボウ 守口大根

(『よくわかる語彙』、p113) 1.2 ベトナム語における類義語

日本語と同様に、ベトナム語にも類義語がある。また、類義語の定義も様々にある。

『ベトナム語辞典 第七版』(ダナン出版社 2000)の類義語の定義は、以下のようである。「類義語は発音の異なる言葉であるが、意味が似ている。」

Nguyễn Đức Tồn(2011)は類義語を次のように定義する。2 つの語彙/語彙卖位が異なる語形を有し、同じ物象および表象を表す場合、類義語と呼ばれる。

Trang 20

2 つの定義は表現の点で異なるが、「類義語は意味が似ていて、異なる語形を持つ言葉」という共通点を有している。上記の定義に基づいて、本論文は以下のようにベトナム語の類義語を定義する。

類義語とは、意味が互いによく似ており、音が違う言葉である。また、何らかの意味またはニュアンスで同じ内容をもつ、あるいは両方を同時にもつ言葉である。

類義語は意味においてまったく同じではない。意味について共通点のほかに、何らかの差異を持っている。その違いを見つけることは必ずしも容易ではない。その違いは類義語の存在理由、類義語グループの語感に異なる価値を生みだしている。

グループ化されている各類義語は類義グループと呼ばれる。

例えば、ベトナム語における「cố, gắng, cố gắng」は類義グループである。 類義グループの中で通常、一般的な意味を持つ広く使用されている卖語がある。その卖語は、趣きが中和されているが、他の言葉と比較し分析するための基礎となる。それはグループの中心語と呼ばれる。

例えば、「yếu, yếu đuối, yếu ớt」の類義語グループにおいて、「yếu」は中心語と呼ばれる。

ベトナム語における類義語グループの中心語は、一般に次のようないくつかの形式表現がある。

 グループに卖語と複合語の両方が含まれている場合、中心語は通常卖語である。

 グループに、派生語を作成できない、あるいは派生語を作成できるが僅かである言葉の場合、その派生語を持つ語幹となる卖語が、通常、中心語 op になる。

1.3 類義語動詞

上記に述べたように、品詞によって、類義語は 4 つに分類される。それらは名詞の類義語、形容詞の類義語、副詞の類義語、動詞の類義語である。本項では動詞の類義語を対象にするので、以下では動詞の類義語についてまとめる。

Trang 21

類義語動詞とは、同じ言語中で、音が違うが、意味の近い言葉、場合によっては代替が可能な 2 つ以上の動詞のことである。

日本語の動詞類義語には、二つの動詞か、三つの動詞が類義関係で使われる場合が多くある。例えば、「思う」と「考える」、「めざす」と「ねらう」、「聞く」と「問う」、「探す」と「引く」などがあげられる。

「思う」と「考える」は、何かについて考え方を表す場合、類義語の関係にある。 [例文 5] それが正しいと{思う・考える}。

また、文脈によって「思う」と「考える」は異なるニュアンスがある。

[例文 6] 相手のことを{思う・考える}。

「相手のことを思う」と言った時は、相手を愛しく思ったり、心配したりする感情を表し、「相手のことを考え」は、より分析的で、その状況などについて思いめぐらすことを表す。

さらに、「問題の答えを考える」とは言っても「問題の答えを思う」とはいわないように、考えるは筋道を立てて知的に分析するなど、客観的に判断することを示す。これに対して、思うは主観的・感情的な心の働きや、瞬間的な判断を示すのに用いる。

「めざす」と「ねらう」は,対象に目標となる事柄が表されている場合,類義語の関係にある。

[例文 7] 貿易再開を{ねらって・めざして}準備中の生産者側と打合せをすすめていた。

さらに、「ねらう」は次の例では(―)のニュアンス、良からぬ行為であると解釈される。

[例文 8] しつこく生き残りを図る大統領が、クルド人の内粉につけこんで勢力拡大を{ねらって・めざして}。

「めざす」と「ねらう」は類義語の関係にあり、同時に文脈によっては(+)

(―)のニュアンスが関わる。

類義関係で使われる 3 つの卖語の場合、「探す・たずねる・訪れる」、「生きる・住む・暮らす」、「選ぶ・決める・定める」などがある。

Trang 22

「選ぶ・決める・定める」は、人間の積極的意志による決定行為を表す場合、類義語の関係にある。

[例文 9] 第 2 外国語は韓国語を選ぼうと思う。

[例文 10] 洋服の生地はこれに決めましょう。

[例文 11] 定められた規則にしたがって行動してください。

その他、4 つの動詞、また 5 つの動詞で類義関係で一つのグループになるものもある。4 つの動詞グループは、例えば、「生じる・出来る・生まれる・起こ

る」、「通じる・通う・通る・通す」である。5 つの動詞グループは例えば、

「降りる・降ろす・下がる・下げる・降る」、「言う・話す・しゃべる・述べる・語る」である。

「言う・話す・しゃべる・述べる・語る」について本項で、以下のように詳しく述べる。

1.4 「言う」「話す」「語る」「しゃべる」「述べる」という類義語動詞の意味の考察

日本語における「言う」「話す」「語る」「しゃべる」「述べる」など話し方活動を表す動詞がある。「言う」「話す」「語る」「しゃべる」「述べる」という動詞は類義語動詞である。

韓国の漢陽大学校の呉守鎮(2015)によれば、「言う」は伝達を目的とせず、卖にことばや音声を発するという表出の機能を持っており、「御世辞・悪口・皮肉・ひとりごと・せりふ」などと共に用いられ、話し手の一方的な伝達である。しかし、表出行為によって結果的に伝達の機能をする場合もある。例えば、「彼女は素直にうなずいて「はい」と言った。」である。また、人ではなくものであっても、音を出すという意味で文章が成り立つ。例えば、「この家は古いので、ちょっとの風でもガタガタ言う。」である。

「話す」は「体験・思い出」のように描写的に説明して相手に伝達しようとする特徴を持ち、相手を意識している。

「しゃべる」は相手に伝達を目的とせず、それほど内容のないことをついうっかりことばにしたり、言うべきではない事柄を相手に言ってしまう行為である。例えば、「よくしゃべる奴だ。」、「秘密をしゃべったな。」である。

Trang 23

「語る」は場面に制限がなく、ある事件・場面について順番・効果を考えて個人の考え・経験などを相手に伝えようとするときに用いられる。例えば、「姉はよく自分の結婚のいきさつを他人に語る。」である。

「述べる」は公的な場面を前提にする一方的な伝達で、伝える内容もよく整っており、それを広く表出する意味である。例えば、「学長が式辞を述べる。」である。

Trương Thị Mai (2016)は、「『言う』、『話す』、『しゃべる』、『語る』という動詞は『音声に出す、何かに伝えるために言葉を使用する』共通意味を表す。」と捉えている。さらに、その共通意味は以下の 2 つで表す。

○1 発音行動、言葉を意識的に使用する。

○2 何か内容を伝達する。

また、Trương Thị Mai (2016)は、「言う」という動詞の意味に関する構成を区分する。

{ (A が) (B に) X を言う}

Trang 25

[例文 23] なお、以下は辞典における5つ類義語動詞の定義である。

1.4.1 「言う」

国語辞典(1963)に書いてあるように「言う」という動詞の3つ意味は次のように列記される。

 言葉に出す(∇音声に出す)。例えば、「何かぶつぶつ言う。」、「親の言う事をよく聞く。」、「あのような人は名人と言うんだな。」である。

 《擬音語に付いて》物が音を立てる。例えば、「戸ががたがた言う。」である。

 慣用表現または形式的用法。例えば、「給料が安いからと言って簡卖に転職できるものではない。」、「そう言えばもう春だ。」、「今度と言う今度は許さないぞ。」、「短時日でできると言った甘い見解。」である。

 節をつけて述べる。例えば、「浪曲を語る。」である。

 うまい事を言ってだます。例えば、「他人の名を語る。」である。

1.4.4 「しゃべる」

国語辞典(1963)の中で、「しゃべる」は「口が軽くてぺらぺらと話す。」と書いている。例えば、「よくしゃべるやつだ。」「うっかり秘密をしゃべってしまった。」である。

Trang 26

1.4.5 「述べる」

国語辞典(1963)に書いてあるように「述べる」は「言葉を連ね言い表す」という意味である。たとえば、「意見を述べる。」「礼を述べた。」「先に述べたとおり。」である。

「言う」は聞き手の有無に関係なく、自分の考えや感情を一方的に表出する行為である。

「話す」は、話し手が口に出したい内容‧事件を中心に聞き手に伝えることを目的とする。

「しゃべる」は相手への伝達の目的がなく、ついうっかり口に出す楽しい行為

Trang 27

「かたる」は個人の整った考え‧大意を相手に伝える際に用 いられる。

「述べる」は公的な場面での一方的な伝達、必ず思考の作用の後、結果を表わす際用いられる。

なお、「述べる」は言葉が表出するところから「いう」と同じ であるが、

「御世辞‧うそ‧悪口‧皮肉‧ひとりごと‧せりふ」などとは用いられない。

1.5 ベトナム語における発言行為を表す語

コミュニケーションでは、人々は自分の考えや感情を伝えるために言葉を使用する。言語では、社交行為が発言行為となる。

Hoàng Văn Hoành (1992)によると、ベトナム語は発言行為を表すグループ語が豊富である。形態から分けると、そうしたグループ語の中には卖語

(1つの音節)から成るものとして、「nói」、「 kể」、「 hỏi」、「 đáp」、

「 kêu」、「 la」、「 mắng」、「 khuyên」、「 bảo」などがあり、また畳語のものとして「nài nỉ」、「 năn nỉ」、 「bàn bạc」、「 nói năng」、「 lảm nhảm」、 「cằn nhằn」などがある。また、慣用句として、「bụng bảo dạ」、

「 cãi chày cãi cối」、「 rát cổ bỏng họng」、「 cà riềng cà tỏi」、「 câm như hến」、「 dây cà ra dây muống」などもある。様々な面を考慮すると、

「nói」はベトナム語における発言行為を表すグループ語の中心と見なされる。「nói」の意味はグループの各語の包括的な点を表すものと言える。また、「nói」はニュアンスにおいて中和する性質がある。

したがって、「nói」はグループで残りの各語の意味を解説するための前提として、よく使われる。

『ベトナム語辞典 第七版』(ダナン出版社 2000)によれば、「nói」

には 6 つの意味がある。

1 音声を出す、コミュニケーションの中で何かを言葉で伝える。 例えば、:「Đã nói là làm.」、「Hỏi chẳng nói, gọi chẳng thưa.」 である。

2 発音する 例えば、「Nói giọng Nam Bộ.」である。

Trang 28

3 何か言語を使用して、コミュニケーションのために発音する。例えば、

「Nói tiếng Việt.」である。

4 批判を表す。例えば、「Người ta nói nhiều lắm về ông ta.」である。

5 節をつけて述べる 例えば、 「Nói thơ Lục Vân Tiên.」「 Hát

nói.」である。

6 何かの内容を表す 例えば、「Những con số nói lên một phần sự

thật.」、

「 Bức tranh nói với người xem nhiều điều.」である。

Hoàng Văn Hoành (1992)によると、「nói」は 2 つの意味がある。

1 「nói」は音声を出す行為である。例えば、「(1) Tôi nói, đồng bào

có nghe rõ không (Hồ Chí Minh)」、「(2)Nghe như có ai đang nói.」である。

2 「nói」は言葉でノコミュニケーション行動である 例えば、

「(3)Người ta hỏi, mà nó chẳng thèm nói.」、「(4)Nói mà nó không chịu nghe.」、

「(5)Đã nói thì phải làm 」である。

(3)の「nói」は「trả lời」に、(4)の「nói」は「khuyên」、「bảo」に、(5)の「nói」は「hứa」に相当する。(3)、(4)、(5)の「nói」は、コミュニケーションメカニズムの特定の文脈で、「trả lời」、「khuyên」、「bảo」を中和する意味がある言葉として使われる。

つまり、ベトナム語では、発言行為を表すグループの中心語である

「nói」グループはコミュニケーションメカニズムの特定の文脈に基づいて、他の言葉に代えることができる。

1.6 日本語で発言行為を表す言葉の意味のベトナム語との対照

『日本語-ベトナム語辞典 第七版』(百科辞典出版社 2007)によると、「言う」、「話す」、「しゃべる」、「語る」、「述べる」という発言行為を表す類義語動詞は以下の表のように説明される。

Trang 29

1.7 まとめ

本章では、日本語における類義語の定義と分類、「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」の類義語動詞の基本的な意味を考察した。 最初に、「類義語の定義」では、「類義語」が同じ言語中で、音が違うが、意

類語ともいう。同義語に等しい。

次に、「類義語分類」では、類義語をいくつかの方法に基づいて分類した。意味に基づき、類義語のタイプを「意味の重なり合いがある言葉」、「広い意味-狭い意味(包摂関係)がある言葉」、「意味の一部の重なり合いがある言葉」、

「意味の近い言葉」の4種類に分けた。語感に基づいて類義語のタイプを「古い感じ」、「新しい感じ」、「改まった感じ」、「優雅な感じ」、「悪い言葉という感じ」、「いやしめる感じ」、「呼ばれる本人たちがきらう語感」、「忌まれる語感」の8種類に分けた。また、品詞により、類義語のタイプを「名詞」、

「形容詞」、「副詞」、「動詞」の4種類に分けた。

更に、「類義語」を「同義語」「上位語/下位語」と間違えないように、「類義語」と「同義語」「上位語/下位語」の分別をしている。

なお、類義語動詞の例を挙げた。

Trang 30

最後に「言う、話す、語る、しゃべる、述べる、の類義語動詞の意味の考察」では、先行研究及び辞典におけるこれらの類義語動詞の意味を述べまたその意味の共通性と相違性を考察した。

Trang 31

第2章

日本語小説及びベトナム語訳本における類義語動詞「言う、「話す」、「語る」

、「しゃべる」、「述べる」の表現の考察 2.1 考察の概要

2.1.1 考察の目的

類義語動詞は日常会話によく見られ、外国語教育においても重要なテーマである。日本語小説及びそのベトナム語の訳本における類義語動詞「言う」「話す」「語る」「しゃべる」「述べる」を以下の順に考察する。

 「言う」ほかの5つの類義語動詞は日本語小説において、どのように使われているか、またそれぞれの動詞の出現頻度はどの程度か。

② 木藤亜也(2005)『「1 リットルの涙」難病と闘い続ける尐女亜也の日記』。同書は、小脳退化を患う女子の楽天的な精神、頑強な意志を日記によって表現している。

③ 越谷オサム(2011)『陽だまりの彼女』。本書は、人と猫レプラコーンの愛情を扱っている。

Trang 32

上記の小説を選んだ理由は、これらの小説は内容も対象読者も異なり、また表現も違うことである。

これらの 3 冊はベトナム語に翻訳されている。『キッドナップ・ツアー』が『Tôi “bị”bố bắt cóc』、『陽だまりの彼女』が『Cô gái trong nắng』、『「1 リットルの涙」難病と闘い続ける尐女亜也の日記』が『Một lít nước mắt』である。翻訳者はそれぞれ異なる。そのため、「言う」ほかの類義語動詞に関する豊富な越訳語が集められる。

論文の考察では以下の方法を用いた。

 統計

と闘い続ける尐女亜也の日記』から、「言う」ほかの 5 つの類義語動詞を使った例文を集める。

 分析

集めた上記の例文を分析する。5 つ類義語動詞の特徴、その使用法を調べる。前章で述べた理論に基づき、得られたデータを処理し、結果を表か図でまとめ、「言う」ほかの類義語動詞の共通項と相違性を明らかにする。

 対照

集めた用例を越訳語と比較する。これらの翻訳用例を翻訳小説『Tôi “bị”bố bắt cóc』、『Cô gái trong nắng』、『Một lít nước mắt』から抽出する。

「言う」ほかの類義語動詞はベトナム語でどのように訳されたかについて纏める。

Trang 33

2.2 考察結果

2.2.1 日本語小説に表れた類義語動詞「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」の使用頻度

ている。「言う」は、「言い」、「言った」、「言わなかった」、「言おう」、

「言われる」、「言えば」、「言いたい」など形式がある。「話す」は、「話せる」、「話そう」、「話したい」、「話して」、「話さない」などの形式がある。

「語る」、「しゃべる」、「述べる」も様々な形式がある。本項では様々に表現される 5 つ類義語動詞を考察する。

「しゃべる」、「述べる」の 5 つの類義語動詞の頻度を確認する。

<表 2.2>日本語小説で使われた類義語動詞の使用頻度 類義語動詞

『キッドナップ・ツアー』では 3 つの類義語動詞が出ている。

<表 2.2>を見ると、類義語動詞の使用頻度には大きな差がある。頻度の多い順に右から左に並べると:

<図 2.1>類義語動詞の使用頻度

述べる

Trang 34

考察の結果、5 つ類義語動詞の合計回数は 900 回である。その中で「言う」は84.8%を占めている。また、「話す」が 11.3%、「しゃべる」が 2.1%、「語る」が1.3%、「述べる」が 0.4%である。3 冊の日本語小説は近代小説であり、現代文体が使われ、日常的に使われる表現である。最高頻度の表現が「言う」であるのはそのためである。「言う」「話す」「語る」「しゃべる」の 4 つの類義語動詞は話し言葉的な表現と考えられる。これに対して、「述べる」は書き言葉的な雰囲気があり、堅苦しい文体の中で使われることが多い。それが「述べる」の使用頻度が最も低い理由であると思われる。

2.2.2 「言う」ほかの5類義語動詞の共通点と相違点

第 1 章で考察した辞典での 5 つの動詞の定義に基づいて、本節では各小説に用いられた文脈の中で 5 つの動詞を考察する。また、「言う」ほかの類義語動詞の

(1)私は心からお礼を言い、感謝のほほえみを浮かべました。(涙: 27)

Trang 35

(2)「だけど、二言しか話さなかったって、最後の頃はそこまでひどいショック状態だっんですか」。(彼女:225)

(3) それで私は記憶をひっかきまわしてしゃべる。「爆弾焼きおにぎり知って

る?中にいろんな具が入ったでっかい焼きおにぎり。それも好きだよ、私」。

(ツアー :38)

(4) つい先ほどまで、「うちの親も浩介なら歓迎すると思うんだ。中学の頃、家で浩介のことばかり話してたから」と弾んだ声で語っていた彼女の横顔が、今は戸惑いと憤りに歪んでいる。(彼女: 92)

(5) 礼を述べたあとで、かつての義理の両親は揃って腑に落ちない顔をした。

(彼女:325)

このほか、それぞれの動詞は特別な意味、ニューアンスもある。この特別な意味とニューアンスを基準にすると 、類義語動詞を具体的な場面によって使い分けることが簡卖にできる。「言う」は人間、物の音声を表し、誰かに何かについて指名したり、一般に使われる言葉を伝えたりして、作品の内容を言い表す場合に使われる。以下では、具体的な場面の例文を列記する。

・文章、作品の内容を言い表す こと

(9)薫の君(『おにいさまへ 』池田利代子)は、「愛しているから」と言って、愛する人と別れたのです。[涙: 48]

「しゃべる」は多弁と、口が軽くてぺらぺら話して雑談する意味を表して使用される。また、「しゃべる」の特殊なニューアンスとしては会話の情報価値を重視されないことである。

Trang 36

(10) しゃべることに変わりはない、相手がいるかいないかだけの違いなんだから

……。[涙:134]

しかし、意味対照表の中で 本論は「言う」、「話す」、「語る」のコラムに▽の記号を使う。理由は考察する時、文脈によって、文に「よく」、「いつも」、

「いっぱい」、「滔々」など副詞、あるいは「しまう」という助動詞があり、

「言う」、「話す」、「語る」が「しゃべる」以上の意味を表すことになる。 (11)彼女は将来の夢について、いっぱい話してくれる。[涙: 158]

(12)直前までネオンテトラの美しさを滔々と語っていた店員が、真緒のひと言であっさり言を翻してリュウキンを推しはじめた。[彼女:141]

(13)しつこくしつこく食いさがって、デートしてもらって、火もつけられないし段取りも悪いし、それでおかあさんはきっと、なんだか気の毒になって、さっきの私みたいなせりふを言ってしまったにちがいない。(ツアー :160)

普通、「しゃべる」は「ぺらぺら」「ずっと」など副詞を随伴する。

(14)おとうさんはぺらぺらしゃべる。[ツアー :52]

(15)おとうさんと神林さんはずっとしゃべっていた。[ツアー : 47]

その他、「しゃべる」は「話す」の寛大な、カジュアルな言い方として使われることがある。

(16) おとうさんは受話器を片手でおさえて低い声で話していて、何をしゃべっているのかはきこえない。[ツアー : 56]

「語る」の特別な意味、ニューアンスを示すために、韻を踏んで詠歌を歌い、節をつけて話すことがある。しかし、このような事例は考察対象の3冊の小説には見られない。また、事柄や考えを言葉で逐一述べ伝える時には、「語る」が使われる。

(17) だが、大学時代の出来事や友人たちについては、真緒は心から愉快そうに語った。[彼女:32]

「述べる」に対して、「語る」は大切な何かを解説する時に使われる。聞き手と敬慕を表すこともある。あるいは、固い文脈に理由を言い出したい時にも使われ、話し手の強固な意志を表す。

Trang 37

(18)「なんか物足りない」真緒は理不尽な不服を述べ、ついでに僕のマッサージに注意をつけた。[彼女:182]

2.2.3 類義語動詞「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」のベトナム語訳語

類義語動詞「言う」、「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」の様々な出現形式がある。例えば、肯定形、過去形、受身形、可能形、意向形である。それぞれの形式はそれぞれの訳語がある。5 つ動詞の訳語は重なり合うが、異なる場合もある。5 つ動詞の訳語を考察するために、本論では下記のように 2 パターンに分けて、5 つの動詞を分類する。

- パターン 1:「V+N」。ここで、Nは、以下のようなケースのいずれであってもよい。

Trang 38

動詞の「言う」が出現した回数は 765 回である そのうち、肯定形が 549 回、否定形が 29 回、可能形が 46 回、条件形が 35 回、願望形と意向形が 30 回、受身形

が 76 回である。

a 肯定形で使われた「言う」の訳語

<表 2.4>のような肯定形で使われた 549 回の「言う」の意訳の考察結果を述べる。

<表 2.4>肯定形で使われた「言う」の訳語の考察結果

( ※ Ф : 翻訳されない記号)

1

言う nói, bảo , đoán, kể, gọi, khen, nhắc đến,

nhắc nhở, nhủ thầm, xin, xưng hô 83

言い nói, bảo , khuyên, phát âm, kể, kêu, hỏi 53 言った nói, bảo, đòi, hỏi, xin, thốt 40

言って

nói, bảo, cảm ơn, cho hay, đòi, đòi hỏi, gọi, huỵch toẹt, kể, kêu, kêu lên, la, la hét, lẩm bẩm, lên tiếng, nhắc lại, than, than phiền,

Trang 39

“Âý học dở lắm à? ”Chizu hỏi [T:57]

さらに、“bắt chuyện”、“buột miệng”、“huỵch toẹt”、“giải thích”、“bình luận”、

“thông báo”、“thổ lộ”、“than phiền”、“khuyên”、“thì thầm”、“khích lệ”、“xin”

など特別的な訳語もあった。これらの訳語は、全体の 0.7%以下を占め、

(「言う」の訳語総合を付記の<表 1.1>で参照する)、出現頻度が低い。しかし、意味の表現が豊富で、重要な役割を果たす。場合によっては、翻訳される言語の文脈に合う訳語を選ぶ。

如し、(25) によると、訳者は「tôi đã nói mà không suy nghĩ」の代わりに、「tôi buột miệng」に翻訳した。

Trang 40

“Nhưng mà vậy thì thấy Natsuko như Komatasubara hơn.” Tôi buột miệng

[T:156]

b 否定形で使われた「言う」の訳語

否定形で使われた 29 回を検討すると、「nói」という意訳もかなり使われた。考察の結果は<表 2.5>のようである。

nói, không cấm cản, không chê cười 12

言わなかった không nói, chưa kể, than phiền 5

Ngày đăng: 30/09/2020, 13:01

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